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 「サル」でも分かる「ねじれ国会」(2008/2/14) (1/6)

 (ほぼ同一内容をメールマガジン版「永田町ワイドショー」として配信予定)

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 政治の究極目標は「将来の世代を含めた一人ひとりの生命などを守ること」であると考えています。そしてその目的を達成するためには「ミクロ」「マクロ」、「過去」「未来」、「メリット(プラス)」「デメリット(マイナス)」などという複数の視点によって目の前の深刻な問題を相対化することが必要だと考えています。

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<2008年> 最近の日本の政治情勢(2008年)について (ほぼ同一内容をメールマガジン版「永田町ワイドショー」として配信予定)


「サル」でも分かる「ねじれ国会」(2008/2/14) (1/6)

 臨時国会が閉幕(2008/1/15)してすぐに通常国会が召集(2008/1/18)された。前回(2008/1/3号)から1カ月以上が経過した。この約1カ月の間に実に様々なことがあったような気がする。だが、冷静に振り返ってみると実質的にはそれほど多くのことは起こらなかったような気もする。「ねじれ国会」と呼ぶかどうかは別にしても、相変わらず日本の政治では時間の浪費が続きそうな嫌な雰囲気が漂っている。よって今回も永田町周辺の「USO(未確認情報)」や「ゴミ情報」の「大掃除」もついでにやっておこうと思う。
 
「使用上の注意」
 
 今回の文章も前回に引き続いて「USO(未確認情報)」が混在する文章になっているから賢明な読者はよく注意をして読んでいただきたい。この文章は永田町周辺にどういうわけか飛び交っている「USO(未確認情報)」や「ゴミ情報」の「大掃除」に効果的である。そしてサルくんが撒き散らしていった「得体の知れないウイルス」に対して「ワクチン」の作用を示すことになるだろう。では、さっそく前回からの動きを振り返りながら「大掃除」を始めることにする。
 
 福田康夫首相は年頭記者会見後に伊勢神宮を参拝した(2008/1/4。また民主党の小沢一郎代表も伊勢神宮を参拝)。
 
 「皆さん、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。私、あの、昨年9月にこの場所でもって、総理就任のごあいさつを申し上げました。ちょうど100日が過ぎたところでございます。あのとき私は…、この…、現状を打破し、そしてその中から新しい未来を築くと、まあ、こういうふうに申し上げたんです。で、まあ、この100日間の歩みを振り返りまして、正直申し上げまして、私は、私の思った通りにすべて事が運ばなかったと。まあ、それは、国会のねじれ現象ということもあったことにもよりますけれども、ま、そういうふうにも思っております。ま、しかしながら…、何を打破しなければならないのかということは…、極めて明確になった100日間ではなかったかと思っております。それは、これまでの政治や行政の在り方そのものについてでございます。人口減少社会に突入しました。そして本格的な高齢化社会が到来するという中にありまして…、安全で安心な社会、活力と希望に満ちた持続可能な社会をつくっていくためには、政治も行政も、これまでの発想ややり方を大きく転換し、生活者、そして消費者の立場に立ったものへと変わっていかなければなりません。私は本年を生活者・消費者が主役へと転換する、そういうスタートの年にしたいと思っております…(後略)」
 「(民主党との大連立や政策協議などを問われて)(前略)…まあ、ただいま、あの、大連立というふうな話もございましたけれども…。まあ、大連立をするのかしないのか、それは政策課題を実行できるような体制を組めるかどうかと…。ま、この1点にかかっているわけでありますので…、私はこの…、大連立ということを最初から考えて…、何かしようという…、そういうことではなく、政策実行をするために、どういう体制が望ましい…、ということをまず考えたいと、ま、このように思っておるところでございます。そのためには、当然のことながら、野党第一党の民主党とも十分な話し合いをするという機会を数多く持たなければいけないというふうにも思っているところでございます」
(以上、2008/1/4の福田康夫首相の年頭記者会見から)
 
 新テロ対策特措法が衆院本会議で再可決されて成立した(2008/1/11。2007/11/13に衆院通過。新テロ対策特措法案(1年間の時限立法)は1/11午前に参院本会議で否決され、憲法59条2項(「衆議院で可決し、参議院でこれと異なつた議決をした法律案は、衆議院で出席議員の三分の二以上の多数で再び可決したときは、法律となる」)に基づいて衆院本会議で2/3以上の賛成多数で再可決。総数473(2/3以上は316)、賛成340、反対133。河野洋平議長が「出席議員の2/3以上の多数をもって先の議決の通り、再び可決いたしました」などと。参院で否決された法案の再可決は57年ぶり。ちなみに民主党の小沢代表は採決前に途中退席して棄権)。
 なお新テロ対策特措法に基づいてインド洋で給油活動に参加する海上自衛隊の護衛艦「むらさめ」(2008/1/24、横須賀基地)と補給艦「おうみ」(2008/1/25、佐世保基地)が出航した。
 また薬害C型肝炎患者を「一律救済」するための法律が成立した(2008/1/11。2008/1/8に全会一致で衆院を通過。参院でも全会一致で)。そして福田首相は国との和解のための基本合意書に調印した直後の薬害C型肝炎訴訟全国原告団らと面会した(2008/1/15)。
 第168臨時国会が閉会した(2008/1/15。なお会期は2回延長されて128日間だった)。
 
 「あのー、本日、国会…、終了いたしましたけども、128日間という長い長い国会で…、臨時国会としては大変長い国会でございました。まあ、長い国会でございますので、いろいろな方に…、まあ…、ご迷惑もおかけしたことがあったかもしれませんけれども、まあ…、えー、そういう方々にお礼を申し上げたいというように思います。まあ、これまでにですね…、例のないような状況…、国会状況の中において、こういう日数もかかったというように言ってもいいのではないかというように思いますけれども…、まあ、これはあの、そういうことによって国民生活とかですね、外交に何らかの影響を与えてはいけないという思いがいたしまして、そういう中で私どもですね、一生懸命、取り組んでまいったということでございます。まあ、手探りの国会運営という言葉がですね、ピッタリするような、そういうふうな状況でございましたけれども、ま、しかし、最終的にはですね…、例のその…、補給支援特措法(筆者注:新テロ対策特措法)も…、これもその…、法案通りましたし…、まあ、それに基づきましてですね、インド洋における給油活動ができるという…、そういう運びになりました。まあ、そういうようなですね、外交問題について…、この…、日本の政府の意思が貫徹できない、それも国会の状況だと…。またあの、政治情勢によるものだというふうなことになりますとですね…、やっぱりこれはあの…、対外的には、まあ、あまりよろしくない…、影響を与えるんではないかと、まあ、いうように思いますと、まあ、そういうことは回避できたということは私は率直にあの…、喜んでおります…(後略)」
 「(解散・総選挙について問われて)まあ、それはね、解散はね、いずれはするんですよ。いずれは…。いつかっていう話ですかね。だからそのタイミングをやっぱり選んでいかなければいけないということでありまして、では、そのタイミングはですね、果たしていつがいいのか…。解散はしますよ。いずれは(笑)。ね。しかし、解散することによって、そのやっぱりね…、今の景気だとか、国民生活とか…、といったようなものにですね、影響を与えるようなことがあってはいけない。まあ、そういう時期は選ぶべきではないというように思います。今、あの、景気もですね、非常に微妙な問題があるというように思いますし、また、あのー、今回の予算…、はですね、そういう景気の状況であればなおさら…、なおさらですね、国民生活に打撃を与える可能性はあるかもしれないということは、やはり私どもは重視していきたいというように思っております。まあ、ですから…、まあ、そう簡単にですね、解散してはいけないんじゃないかなっていう、そういう思いはありますよ。ええ…。まあ、あとは、時期を選ぶということでございますけれども…、まあ、今年は…、7月に…、早々には…、洞爺湖のサミットもございますしね。それから…、その前には…、これ、あのー、アフリカのね、首脳を集めたTICADIV(第4回アフリカ開発会議)という…、そういう会議もあります。これは両方とも…、大事な問題を議論するということになりますけれども、そういうふうなことも、今、予定されておりますので…。まあ、それは…、いろいろ、全般、考えて判断をすべき問題だと思っております」
 「(衆院における2/3での再可決について問われて)まあ、それはですね…、そうめったに今までやってないことですよね。ですから…、まあ、原則的に言えばですね…、そう多発していいという話ではないと思います。ですから、そういうことをですね、私どもは、今から想定して…、そういうときにはこうするんだという…、そういう方程式は持っておりません。で、その前に、やることがあるだろう。それは、やはり…、そういうことにならぬようにですね…、説得をする、説明をする。そういう努力をしていくしかないというように思っています。まあ、どういうことになるか分かりませんけどね。まあ、それはそのときに考えることであって、今からそういうことについて、その、する、しないといったようなことを申し上げる…、時期ではないんだというように思っております」
(以上、2008/1/15の第168通常国会閉会を受けた福田康夫首相の記者会見から)
 
******ここから「USO(未確認情報)」******
<「猿山のセールスマン」誕生!>
 
 あのサルくんがまた「人里」にやってきた(→参考:2008/1/3号)。あれから一度「猿山」に戻ったサルくんは旧態依然とした「猿山」の政治改革を目指して「猿山のボス」選挙に立候補して見事当選したらしい。サルくんの友人の「さる関係者」によると、「しがらみのない素人」のサルくんが実際に新しい「猿山のボス」になってみると「『猿山』という地方の政治には限界」があるために様々な問題の解決が難しいと実感したのだという。だからまた「人里」に進出することにしたというのだが…。
[(筆者の友人の友人のオフレコ発言) 地方政治の限界というよりも、サルくんの能力自体に明らかに限界があるんじゃないの? まずはよこしまなサルくんを「せんたく」した方がいい]
******ちなみにもちろんこの付近も「USO(未確認情報)」******
 サルくんの友人の「さる関係者」によると、「表」は「しがらみのない素人」でも、「裏」は「しがらみ」と「種」や「仕掛け」だらけのサルくん。どうやらサルくんはその「しがらみ」と「種」や「仕掛け」をフル活用すれば「猿山のセールスマン」として大活躍できるということに気づいてしまったらしい。
******ちなみにもちろんこの付近も「USO(未確認情報)」******
 サルくんの友人の「さる関係者」によると、サルくんにピッタリの最新型の「ハイテク兵器」が少し前に開発されたのだという。その「ハイテク兵器」は画期的な「翻訳」機能を標準で装備しているのだという。内蔵のカメラで「パクリたい専門家の解説や著書など」を撮影するだけで手軽に「さももっともらしい主張を熱く訴えるサルっぽい音声」と「さももっともらしい主張を熱く訴えるサルのアニメーション」に「翻訳」できるのだという。確かにこれならサルくんが液晶画面に映し出される「サルのアニメーション」を猿真似するだけでテレビ出演などは問題なくこなすことができるようになるのかもしれない。
 こうして最新の「ハイテク兵器」で武装したサルくんは旧態依然とした「しがらみ」と「種」や「仕掛け」をフル活用してテレビなどで大活躍をすることができるようになったのである。海パンをはいたサルくん…、じゃなくて、「猿山のセールスマン」の誕生である。
******ちなみにもちろんこの付近も「USO(未確認情報)」******
 「猿山のセールスマン」はテレビ界の台風の目となった。「さる広告代理店の猿山営業所」によると、これまでのサルくんのニュースや情報番組への出演時間を単純にCM料金に換算してみると「何百億円」にもなるのだという。だが、残念ながらこの「何百億円」は絵に描いた餅で「猿山」の財政改革の役には全く立たない。サルくんの友人の「さる関係者」によると、とりあえずは「しがらみだらけの事業の予算」から「別のしがらみのある事業の予算」へと歳出を見直していけばマニフェストに掲げた財源捻出の数値目標はなんとか達成できそうだという。
******ちなみにもちろんこの付近も「USO(未確認情報)」******
 サルくんはいくら「毎週のようにテレビ局にカネをせびりにやってくる」などと厳しく批判されたとしても、既に「猿山のボス」の給料はすべてテレビ出演料で賄う財政改革を公約に掲げているから、あくまでもテレビ出演を続けているということらしい。現在、「猿山」の財政再建のための新たな財源として、サルくんの名前の部分の「ネーミングライツ(命名権)」の販売も検討しているという。今後もサルくんは「猿山」の財政再建のためにできることは何でもやるつもりだという。
******ここまで「USO(未確認情報)」******
 
 第169通常国会が召集された(2008/1/18。会期は6/15までの150日間)。そして福田首相が初の施政方針演説を行い(2008/1/18。参照(全文):http://www.kantei.go.jp/jp/hukudaspeech/2008/01/18housin.html)、各党の代表質問(2008/1/21-23)が行われた。
 
 「(前略)…私の内閣の使命は、国民の活力を引き出し、活力ある国民が活躍する舞台を用意することです。行政は常に国民の立場に立って、国民が何を求めているのかということを、念頭に置かねばなりません。まずは、将来の不安を無くす仕組みをつくり、その基礎の上に、誰もが成長を実感できるような経済社会を構築する必要があります。 また、活発な貿易など、海外との良好な関係なくしては存立し得ない日本にとって、世界が平和で安定していることは、極めて重要なことです。更に目を広げれば、我々の生活の将来を地球規模で確保するためにも、地球環境問題への真摯な取組が必要です。これらの実現に向け、 第1に、生活者・消費者が主役となる社会を実現する『国民本位の行財政への転換』 第2に、国民が安心して生活できる『社会保障制度の確立と安全の確保』 第3に、国民が豊かさを実感できる『活力ある経済社会の構築』 第4に、地球規模の課題の解決に積極的に取り組む『平和協力国家日本の実現』 第5に、地球温暖化対策と経済成長を同時に実現する『低炭素社会への転換』 以上5つの基本方針に基づき、私は、国政に取り組んでまいります。 自らの手で困難を克服し、困っているときは助け合い、励まし合う、すなわち『自立と共生』の考えを基本理念とし、私は、国民本位の信頼される政治や行政の実現に向け、全力で邁進してまいります」
 「(前略)…今年を『生活者や消費者が主役となる社会』へ向けたスタートの年と位置付け、あらゆる制度を見直していきます。現在進めている法律や制度の『国民目線の総点検』に加えて、食品表示の偽装問題への対応など、各省庁縦割りになっている消費者行政を統一的・一元的に推進するための、強い権限を持つ新組織を発足させます。併せて消費者行政担当大臣を常設します。新組織は、国民の意見や苦情の窓口となり、政策に直結させ、消費者を主役とする政府の舵取り役になるものです。すでに検討を開始しており、なるべく早期に具体像を固める予定です…(後略)」
 「(前略)…道路特定財源については、厳しい財政事情の下、地域の自立、活性化に役立つ道路の整備事業は、真に必要なものを、効率化を徹底しつつ行います。道路の維持・補修や、救急病院への交通の利便性の確保、都市部の渋滞対策、開かずの踏切の解消など、国民生活に欠かすことのできない対策は実施しなければなりません。さらに、地球温暖化問題への対応を行うためにも、現行の税率を維持する必要があります。これまでの特定財源の仕組みを見直し、納税者の理解を得ながら一般財源を確保してまいります…(後略)」
 「(前略)…昨年7月に政府・与党として決定した方針に基づき、現在、5000万件の未統合記録と1億人のすべての年金受給者や現役加入者の方々の記録をコンピューター上で突き合わせ、その結果、記録が結び付く可能性がある方々へ、『ねんきん特別便』を本年3月までにお送りすることを予定通り実施しています。さらに、その他の方々にも、『ねんきん特別便』を、本年4月から5月までにすべての受給者に、6月から10月までにすべての加入者に、順次お送りしたいと思います。その間、国民お一人お一人にご自身の記録をご確認いただきながら、年金記録の統合作業を着実に進めてまいります。記録の解明を早急に進めるため、自治体、経済界とも連携して、国を挙げた体制で取り組んでいきます。加えて、来年4月以降は、『ねんきん定期便』を毎年、現役加入者全員の方にお送りすることにより、再びこういった問題が生じないようにしてまいります。この問題は、40年以上に渡る様々な問題が積み重なって生じたものですが、私の内閣で解決するよう、全力を尽くしてまいります。国民の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます…(後略)」
 「(前略)…北朝鮮に対しては、6者会合などの場を通じ、関係各国と連携して核の放棄を求めていきます。また、すべての拉致被害者の一刻も早い帰国を実現し、不幸な過去を清算し日朝国交正常化を図るべく、引き続き最大限の努力を行っていきます…(後略)」
 「(前略)…地球環境問題は21世紀の人類にとって最も深刻な課題です。一刻も早く、国際社会の協力の下に、全地球的規模で、温室効果ガスの削減に取り組んでいかなければなりません。我が国は、これまで、徹底的に省エネ技術の開発や導入を進め、世界最高のエネルギー効率を実現しました。こうした『環境力』を最大限に活用して、世界の先例となる『低炭素社会』への転換を進め、国際社会を先導してまいります。 そのためにも、まず自らが率先して、温室効果ガス6パーセント削減の約束を確実に達成しなければなりません。今年度中に京都議定書の目標達成計画を改定し、産業界の更なる努力に加えて、エネルギー消費が増加している民生部門の省エネ対策に、国民の協力も得ながら力を入れてまいります…(後略)」
(以上、2008/1/18の福田康夫首相の施政方針演説(参考(全文):http://www.kantei.go.jp/jp/hukudaspeech/2008/01/18housin.html)から)


「サル」でも分かる「ねじれ国会」(2008/2/14) (1/6)
「サル」でも分かる「ねじれ国会」(2008/2/14) (2/6)
「サル」でも分かる「ねじれ国会」(2008/2/14) (3/6)
「サル」でも分かる「ねじれ国会」(2008/2/14) (4/6)
「サル」でも分かる「ねじれ国会」(2008/2/14) (5/6)
「サル」でも分かる「ねじれ国会」(2008/2/14) (6/6)

<2008年> 最近の日本の政治情勢(2008年)について (ほぼ同一内容をメールマガジン版「永田町ワイドショー」として配信予定)

<2007年> 最近の日本の政治情勢(2007年)について (ほぼ同一内容をメールマガジン版「永田町ワイドショー」として配信済)


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