ポイント&コメント(2007年7月) (2007/7/30更新)

 「ポイント&コメント」は政治・経済などの重要ニュースの「ポイント(P)」「コメント(C)」だけに絞った超短信記事です。メール版は原則的に週刊、1メール当たり100字程度に編集して配信します。また不定期でコラム「映像のないワイドショー」も配信します(→参考:永田町ワイドショー)。

 政治の究極目標は「将来の世代を含めた一人ひとりの生命などを守ること」であると考えています。そしてその目的を達成するためには「ミクロ」「マクロ」、「過去」「未来」、「メリット(プラス)」「デメリット(マイナス)」などという複数の視点によって目の前の深刻な問題を相対化することが必要だと考えています。

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○ポイント&コメント(2007/6/25-2007/7/1) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽IAEA実務代表団の北朝鮮訪問(6/26-30)、米下院外交委で「慰安婦」決議可決(6/26)、英国のブラウン新首相就任(6/27)・英国内でテロの危険度高まる、香港返還10周年(7/1)(P:あれから10年、C:韓国は北朝鮮にコメ支援を再開、核凍結の見返りの重油も提供へ。例えば10年前の朝鮮半島情勢はどうだったのか。同じことの繰り返しか。テロの脅威は10年前よりも高まったのか、変わらないのか。香港は変わったのか変わらないのか。そして変わらない方がいいのか…)

 ▽宮沢喜一元首相死去(6/28)、安倍首相らが年金問題で賞与の一部返納を発表(6/25)、久間防衛相の原爆投下容認(?)発言(6/30)の波紋、安倍首相と小沢民主代表の討論会(7/1)、など(P:「キカイ」、C:元首相は戦後日本の方向を決める様々な重要な「機会」に立ち会った政治家。元首相になった後、そして政界引退後も存在感は大きかった。国会は内閣不信任決議案を否決して「重要法案」を成立させて参院選へ。問題発言の「キカイ」に注目するべきなのかもしれない。ちなみに「キカイ」には「機械」もあれば「機会」もあれば「奇怪」もある)


○ポイント&コメント(2007/7/2-2007/7/8) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽北朝鮮を訪問した中国の楊外相と金正日総書記が会談(7/3)、パキスタンのモスクで立てこもり(7/4-)、2014年冬季五輪はロシア・ソチに決定(7/5)、イラクでは自爆テロなどが相次ぐ(P:立てこもり、C:どこに立てこもるかの違いはあるが、やっていることは基本的に変わらない。テロリストも独裁者も人質を取って自らの目的を達成しようとすることの愚かさに気づくべき。そしてまるで米軍などがイラクに立てこもらされているかのような状態からはなんとか脱却したいものだが…)

 ▽久間防衛相辞任・後任には小池百合子氏(7/3)、今度は赤城農水相に事務所費問題が浮上(7/7)、小沢民主代表の政界引退決意発言(7/8)、参院選へ(P:政治生命、C:参院選で与党過半数割れが実現しなければ働く余地はないなどと。野党党首の「辞任後レジューム体制」からの脱却か? 政治生命を賭けているから信用できるのか、かつてよりも政治生命が軽くなったのか…。安倍首相は農水相の問題をまるで自分のことのように熱心に説明。そして首相が力尽きたら前首相が復活? 何事も他人事のように捉えていた前首相を懐かむ人たちの数も増えてきた)


○ポイント&コメント(2007/7/9-2007/7/15) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽パキスタン・モスク立てこもりで強行突入(7/10)、ブッシュ米政権のイラク情勢中間報告(7/12)、ロシアが欧州通常戦力(CFE)条約履行停止へ(7/14)、核施設の停止を監視するIAEA査察官が北朝鮮入り(7/14)(P:逆戻り、C:某超大国の大統領は「もしもあのときに戻れたら…」などと思っているのかどうか…。別の大統領の決定はまるで冷戦時代に逆戻りしたかのよう。停止しても良くて約4年半前に戻っただけ、2月の合意の第一歩が始まっただけ。時間を逆戻りしただけでは核問題は解決しない)

 ▽党首討論会(7/11)、参院選公示(7/12)、赤城農水相の事務所費問題の波紋、など(P:美しい?、C:もしも領収書公開を禁じた法律があるのならばルールを守るという言い訳は説得力があって美しい。法律という「狭義の強制性」がないので公開の義務はないが、規範意識を含めた「広義の強制性」はどうなのか? 年金問題の対策にそれなりに説得力があったとしても、「政治とカネ」の問題を甘く考える「美しい内閣」は支持率激減へ? 強い台風4号は参院選を一時的に吹き飛ばす。だが、「台風」では「政権」も「与党の劣勢」も共に吹き飛ばず。参院選では政権交代は起こらない)


○ポイント&コメント(2007/7/16-2007/7/22) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽中国の段ボール肉まんスクープは「ねつ造」(7/18)、北京で6カ国協議(7/18-20)、ロシアが英外交官を報復追放(7/19)、世界各地で自爆テロなど(P:ねつ造、C:やはり北朝鮮にとって韓国はおいしく米国は甘いのだろうか? 6カ国協議合意は「ねつ造」とまではあえて言うまい。冷戦時代のような追放合戦。もしも今、旧ソ連復活スクープが出てきたら「ねつ造」かどうか判断しにくい? そろそろ核兵器やテロや冷戦「フリー」の大ニュースが欲しいものだが…)

 ▽新潟県中越沖地震(7/16)、衆院2補選告示(7/17)、参院選は7/29投・開票(P:改革か繰り返しか、C:また新潟で発生した地震では遊説しか吹き飛ばず。「問題発言」なども続発。98年参院選などとの類似説もあるが、このまま本当に繰り返すのか、繰り返すとしてもどこまで繰り返すのかは不明。ちなみに大敗すると分かっているときにあえて選挙をする政党・政治家はまずない。どちらが勝っても負けても参院選では政権交代は起きない。だから改革のためには次の総選挙までに実現するものが第一)


○ポイント&コメント(2007/7/23-2007/7/29) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽アフガニスタンでタリバンによる韓国人人質事件が続く・人質1人の死亡を確認(7/26)、米国とインドが民生用原子力協力で最終合意(7/27)、など(P:例外の弊害、C:確かに要求に応じなければ人質を救い出すことは難しい。だが、「例外」としてテロリストらを釈放すればますます誘拐・拉致事件が増えてしまうかもしれない。例外の弊害は大きいが…。核問題での米国の「二重基準」の弊害も大きい。「なぜインドだけはいいのか」という開き直りが非常に心配)

 ▽参院選で自民が歴史的大敗・民主が参院第一党に(7/29)(P:実現するもの、C:安倍首相は大敗しても辞任せずに続投する考えを示す。政権交代も「辞任」も実現せず。これで多数派は衆院では与党、参院では野党に。確かに政権運営は厳しくなるが、衆院で2/3以上の与党の方はなんとか法案などを成立させることはできる。だが、野党側は参院で多数派になっても法案を成立させて政策を実現することはできない。与党も野党も次の総選挙までに何を実現させることができるかが重要。なお比例当選の顔ぶれにも注目。「追い風」だと質が低下し、「逆風」だと質が向上するという「法則」か?)


○ポイント&コメント・コラム「映像のないワイドショー」

「」(2007/7/)

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