「ポイント&コメント」は政治・経済などの重要ニュースの「ポイント(P)」と「コメント(C)」だけに絞った超短信記事です。メール版は原則的に週刊、1メール当たり100字程度に編集して配信します。また不定期でコラム「映像のないワイドショー」も配信します(→参考:永田町ワイドショー)。
政治の究極目標は「将来の世代を含めた一人ひとりの生命などを守ること」であると考えています。そしてその目的を達成するためには「ミクロ」「マクロ」、「過去」「未来」、「メリット(プラス)」「デメリット(マイナス)」などという複数の視点によって目の前の深刻な問題を相対化することが必要だと考えています。
▽米・イランがイラクで27年ぶりに公式協議(5/28)、イラクでは自爆テロや襲撃が相次ぐ、南北閣僚級会談が事実上決裂(6/1)、G8外相会議(5/30)・日中韓外相会談(6/3)なども(P:対話、C:国際社会でも民主主義国家でも対立を解消するための「平和的手段」としては対話ぐらいしか見当たらないのだろう。だが、話し合っていれば対立が解消するというわけでもない。イラクやイランや北朝鮮などの問題では対話が意味を持つ状況をどう作り出していくかが重要なはずだが…)
▽松岡農水相が自殺(5/28)・後任に赤城代議士(6/1)、党首討論(5/30)、社保庁改革・年金時効関連法案が衆院通過(5/31)、教育再生会議第2次報告(6/1)、北朝鮮からの脱北者が青森に漂着(6/2)など(P:情と理、C:「自殺」と「年金」によって内閣支持率と一緒に様々な問題の本質も吹き飛ばされた。感情だけでも知識や理屈だけでもダメ。情と理が矛盾なく同居するのが人間のはず。政府・与党がダメだとしても多くの国民は野党の扇情政治も不支持。「政府・与党不支持=野党支持」は現実でも数学の問題でも共に成立しない。永田町周辺の学力低下は実に深刻)
▽独ハイリゲンダム・サミット(6/6-8)でも地球温暖化対策、米ロ首脳会談(6/7)、仏総選挙第1回投票(6/10)など(P:新旧対立、C:2050年までに温室効果ガス排出量半減を真剣に検討などと。古くから経済発展している国と新しく発展する国の主張は対立。ただし新しい冷戦になる気配はまだない。新しい冷戦も困るが古い冷戦も困る。米ロ間にミサイル防衛で古い冷戦が復活? ちなみにどちらも利害関係者は「宇宙船地球号」の人類。人類は賢明なのか?)
▽安倍首相はサミット(6/6-8)のためドイツ訪問、また個別に日独・日米・日仏・日ロ・日中首脳会談なども、訪問介護最大手コムスンの不正処分(6/6)で波紋、そして年金記録を確認する国民が窓口に殺到など(P:美しい?、C:「美しい星」を唱える「美しい国」の首相は温暖化対策などの成果を強調。そして「美しくない国」では、税金を食い物にするプロ意識を持たない人間たち、「役人仕事」も満足にできない役人たち、役人を批判して「正義の味方」になりたがる政治家たち、「政府・与党不支持=野党支持」ではないと学習できない政治家たちがはびこっている)
▽マカオBDAの北朝鮮関連資金の送金作業開始(6/14)を受けて北朝鮮がIAEA実務代表団を招請する書簡(6/16)、パレスチナは事実上分裂・非常事態内閣発足(6/17)、仏総選挙決選投票(6/17)(P:先行き不透明、C:障害になっていたBDA問題が解決に向かい、ようやく初期段階措置が動き始めるようだが、やはり北朝鮮の核問題の先行きは不透明。一歩以上の前進かどうかはまだ分からない。ファタハとハマスに事実上分裂したパレスチナの先行きも不透明。仏総選挙では与党は圧勝から苦戦へ?)
▽安倍首相はカンボジアのフン・セン首相と会談(6/14)、2005年総選挙「一票の格差」で最高裁が合憲判断(6/13)、年金記録・会期延長、朝鮮総連中央本部「売却」に元公安調査庁長官関与(6/12)の波紋も(P:政治とは選挙、C:永田町周辺ではすべてが参院選を中心に回っている。「参院選が、第一。」で重要法案の行方も投票日がどうなるかで決まるらしい。「政治とは選挙」「政治家の生活が、第一。」などという「本音」を隠し持った政治勢力や政治家たちには本当に困ったもの。ちなみに国民の常識は「政府・与党不支持=野党支持」でも「野党不支持=与党支持」でもない。だから「低投票率が、心配。」)
▽米国務次官補が北朝鮮訪問(6/21-22)、EU新基本条約で基本合意(6/23)、主要国のWTO貿易交渉が決裂(6/21)、イラクなどではテロが相次ぐ(P:話し合いの意味、C:北朝鮮を訪問して何を話し合ったのか、「無駄に失われた時間」を取り戻すことができるのかは実はまだよく分からない。このまま北朝鮮にとって米国は甘く韓国はおいしい状況になっていくのだろうか? もちろん決裂せずにまとめるのも悪いことではない。そして言うまでもなく問答無用で殺し合うよりは決裂を繰り返しても話し合い続ける方がずっといい)
▽通常国会では重要法案の採決と野党側の反発が続く、そして会期延長(6/22)で参院選は7/29投・開票に(P:9年前の出来事、C:「美しい日本が、第一。」の一途な首相の方針で会期が延長されて参院選の投票日が1週間遅くなった。悔いが残らないようにやりたいことをすべてやればいい。でも、「美しい日本」、そんなに急いでいったいどこに行くのだろうか? ときには立ち止まって9年前の出来事を振り返ってみるといい。9年前には与党を過半数割れに追い込んだはずの野党から連立与党が誕生した。あの懐かしい政党の党首や公約は今いったいどこに?)
「」(2007/6/)
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