「ポイント&コメント」は政治・経済などの重要ニュースの「ポイント(P)」と「コメント(C)」だけに絞った超短信記事です。メール版は原則的に週刊、1メール当たり100字程度に編集して配信します。また不定期でコラム「映像のないワイドショー」も配信します(→参考:永田町ワイドショー)。
政治の究極目標は「将来の世代を含めた一人ひとりの生命などを守ること」であると考えています。そしてその目的を達成するためには「ミクロ」「マクロ」、「過去」「未来」、「メリット(プラス)」「デメリット(マイナス)」などという複数の視点によって目の前の深刻な問題を相対化することが必要だと考えています。
▽イラン核問題の国連安保理決議期限切れ(8/31)、レバノン・パレスチナ情勢、そして核を含む北朝鮮問題も解決の兆しは見えず(P:強制力、C:以前の繰り返しになるが、国際社会では決定を守らせるために必要な権威やそれを裏付ける強制力は存在しない。それが国内との決定的な違い。国連の警告や制裁などを無視して自分勝手な暴走を続ける「国家」を黙って見過ごすのも地獄。超大国の軍事力などのむき出しの暴力だけに頼って問題解決を図るのも地獄)。
▽小泉首相が中央アジアのカザフスタン・ウズベキスタンを訪問(8/28-30)、2016年五輪候補は東京に決定(8/30)、安倍官房長官が自民党総裁選に立候補表明(9/1)(P:極めて○○な情勢、C:世界での競争では東京は「極めて不利な情勢」だが、アイディア次第で「逆転」はあり得る。「最後」に登場した大本命の官房長官は「極めて有利な情勢」。逆転がかなり厳しい情勢だからこそ意味のある政策論争にするチャンス。そしてもうすぐ「最後」の外遊に出発する小泉首相はポスト小泉レースに「極めて満足な情勢」か)。
▽米国のブッシュ大統領が改正対テロ文書発表(9/5)・CIA秘密施設の存在を初めて認める(9/6)、国連総会で対テロ決議(9/8)、イスラエルのレバノン海上封鎖解除(9/8)(P:テロとの戦い方、C:国家指導者らが公の場でテロ集団を繰り返し厳しく非難することによってテロの価値を高めて「英雄」を生み出すという負の側面もある。もちろんテロには断固とした対応は必要だが、メディアという「戦場」で最も有効な作戦は「戦略的無視」。テロとの戦い方はたった一つだけではない)。
▽秋篠宮妃紀子さまが男子ご出産(9/6)、自民党総裁選告示(9/8)、フィンランド訪問中(9/7-)の小泉首相は安倍官房長官支持(9/9)(P:光と影、C:総裁選は圧倒的に優勢な官房長官、大きく離された財務相と外相という構図で「消化試合」の危険性も。だが、私利私欲にとらわれた政治家たちという「影」が表舞台から消えて政策論争という「光」が見え始めている。分かりやすい構図で面白おかしく対立しなければ盛り上がらないとは限らない。9/11は「9.11」から5年。そして郵政総選挙からも1年。時間が経つのは早い。もちろん小泉内閣にも光と影がある)。
▽米同時多発テロから5年(9/11)、在シリア米大使館襲撃事件(9/12)、米韓首脳会談(9/14)、非同盟諸国会議閉幕(9/17)、ローマ法王の「聖戦」批判発言の波紋(P:影響は?、C:テロには武力で対抗しなければならないこともあるが、新たなテロを生み出すだけの戦い方は避けるべき。また仮に侮辱発言などがあったとしても暴力ではなく言論で反論すべき。発言に暴力で対抗すればテロになる。やはり誰もが自分たちの発言や行動の及ぼす影響を正しく理解する必要がある)。
▽民主党は小沢一郎代表を無投票再選(9/12)、オウム元代表の松本被告の死刑確定(9/15)、自民党総裁選関連の動きは活発、竹中平蔵総務相が小泉内閣総辞職後に議員辞職へ(9/15)など(P:先送りと期限、C:民主は参院選後を「期限」にして代表の足を引っ張る「お家芸」を「先送り」か? 総理の改革を支えるために永田町入りした総務相は政治家を卒業へ。参院議員の任期よりも総理退任という「期限」を優先。それでも良いのか悪いのか…。オウムの問題は「先送り」を続けているうちに「期限」を迎えたような状態。オウムに限らず、今も身近な場所に「カルト」は数多く存在する)。
▽スウェーデン総選挙で12年ぶりの政権交代が実現(9/17)、タイでクーデターが発生(9/19)、タクシン政権崩壊(P:政権交代の方法、C:言うまでもなく民主主義における政権交代の方法は基本的には選挙だけ。タイのクーデターは残念の一言に尽きる。本当にクーデター以外の展開は考えられなかったのだろうか。タイの民主主義と共にアジアの民主主義も一歩後退。後退は一歩だけで食い止めたいものだが…)。
▽対北朝鮮金融制裁実施を閣議了解(9/19)、自民党新総裁に安倍晋三官房長官を選出(9/20)、ついに小泉内閣退陣へ(P:ついに…、C:金融制裁も、新総裁選出も、実は前々からそうなると言われ続けてきたことばかり。特に注目すべきことではない。ただし、新政権が「人事」という第一歩でつまずくことがないかどうかについては大いに注目する必要がある。人事はやはり大事。ちなみに小泉首相のメルマガ最終回の「短歌」はあのプレスリーの物真似に匹敵するかもしれない)。
「カウントダウン」(2006/9/17)
自民党総裁選では「極めて優勢な官房長官」当選までのカウントダウンが続く。また総理の「官邸卒業」までのカウントダウンも続く。さらに総務相も「政治家卒業」までのカウントダウンを始めた。ちなみに総理にぶら下がってきただけの政治家たちの「魔法」が解けるまでのカウントダウンも続いている。「チルドレン」に限らず「化けの皮」がはがれてきた中身のない政治家たちは実に多い。そしてもちろんカウントダウンが終了しても問題は山積したまま。決してリセットはされない。
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