ポイント&コメント(2006年8月) (2006/8/28更新)

 「ポイント&コメント」は政治・経済などの重要ニュースの「ポイント(P)」「コメント(C)」だけに絞った超短信記事です。メール版は原則的に週刊、1メール当たり100字程度に編集して配信します。また不定期でコラム「映像のないワイドショー」も配信します(→参考:永田町ワイドショー)。

 政治の究極目標は「将来の世代を含めた一人ひとりの生命などを守ること」であると考えています。そしてその目的を達成するためには「ミクロ」「マクロ」、「過去」「未来」、「メリット(プラス)」「デメリット(マイナス)」などという複数の視点によって目の前の深刻な問題を相対化することが必要だと考えています。

 基本方針 (2006/5/21更新)  問い合わせについて (2005/2/11更新)


○ポイント&コメント(2006/7/31-2006/8/6) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽国連安保理がイランにウラン濃縮停止を求める決議(7/31)、キューバのカストロ議長が緊急手術で権限委譲(8/1)、レバノン情勢は悪化(P:集団安全保障、C:目の前の「戦争」や「脅威」に効果的に対応できるかどうかで国連の将来が決まる。一般に核拡散は平和的なものでも国際社会全体のリスクを高める。イスラエルとレバノンの間ではなく、イスラエルとヒズボラの間の「戦争」だからこそ複雑で深刻な状態になっている)。

 ▽麻生外相の電撃的なイラク・バグダッド訪問(8/3)、安倍官房長官の4月靖国参拝が明らかに(8/4)なった波紋、小泉首相は山口(8/4-5)などを視察、広島原爆慰霊式(8/6)にも出席(P:誰のため何のため、C:生産的ではない靖国の話ならもういい。そして国民には自民党総裁選が「消化試合」から「茶番劇」に変わったとしても大差はないだろう。派閥を頼みにする時代錯誤の「泡沫候補」が何人か出てきても「茶番劇」になるだけ。繰り返しになるが、総裁選は誰のため何のために行うのか。どうやら国民のためではないらしい)。


○ポイント&コメント(2006/8/7-2006/8/13) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽英国が米国行きの複数旅客機爆破テロ計画を事前に察知して容疑者逮捕(8/10)、国連安保理がレバノンでの戦闘中止などを求める決議を全会一致で採択(8/12)(P:政治の究極目標、C:国民などの生命・財産を守るのが政治の究極目標。その意味でもテロを未然に防いだことは素晴らしい。レバノン情勢はまず一歩前進だが、イスラエルとヒズボラが「自衛権」を行使し合って持続可能な停戦にならない危険性は残る)。

 ▽故・橋本元首相合同葬(8/8)、小泉首相のモンゴル訪問(8/10-11)、靖国問題や自民党総裁選関連の動きも(P:政治とは何か、C:自民総裁選は安倍官房長官が極めて有利な情勢。やはり派閥を頼みにしても泡沫候補にもなれず。当選回数を重ねてもそれだけでは政治指導者に求められる能力は身につかない。民主代表選は小沢代表の不戦勝が確定済。ちなみに首相の「外遊」はまだ最後ではない。さて、政治とはいったい何か。そして誰のため何のための政治なのか)。


○ポイント&コメント(2006/8/14-2006/8/20) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽レバノン停戦発効(8/14)、そしてイラン核問題・北朝鮮問題はそのまま残る(P:強制力、C:国際社会では決定を守らせるために必要な権威やそれを裏付ける強制力が存在しない。そこが国内との大きな違い。レバノンの国連部隊は数も質も充実するのかどうか…。そして国連の存在感がイスラエルやヒズボラよりも大きくならなければ問題解決は遠くなるばかり。なお靖国参拝では中韓両国は過剰反応せずに次の首相に注目)。

 ▽小泉首相が終戦の日に靖国神社を参拝(8/15)、日本漁船が北方領土でロシア警備艇から銃撃を受けて1人死亡・だ捕(8/16)、東京などで大規模停電(8/14)(P:諦め、C:靖国参拝は国内でも国外でも「最後だから」という諦めも多少はあるのかもしれない。参拝後に首相が長く説明をした点は評価できる。なお永田町周辺でも何度か「送電線」を切断して「停電」を引き起こした政治家たちがいる。そういう政治家だと簡単に諦めるわけにもいかない。ちなみに首相のことではない。銃撃事件は外交が機能)。


○ポイント&コメント(2006/8/21-2006/8/27) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽冥王星除外の惑星新定義(8/24)の波紋、核開発転用可能な精密機器の不正輸出事件(8/25)と核の闇市場などとの関係(P:科学の理解度、C:やはり科学の理解度は民主主義の指標の1つ。冥王星(Pluto)に強い愛着を持つ米国でも科学的な考え方は自然に受け入れられる。固有の権利を主張して国際的孤立を深めることなどあり得ない。本来は核開発も科学の理解度の問題。そしてイランの後ろには北朝鮮もある。間違った学習をさせてはならない)。

 ▽自民党総裁選関連などの報道が活発、小泉首相は臨時国会9/22召集と決定も指示もせず(8/26)など(P:「泡沫候補」は?、C:総裁選(9/20)はこのままなら「極めて優勢」な官房長官と「泡沫候補」の財務相と外相という構図。やはり「泡沫候補」は2人で打ち止めか。ちなみに「泡沫候補」が1人も出てこない民主が代表選(9/25)直前の召集説に猛反発してもあまり説得力はない。やはり政権与党の地位だけではなく、野党第一党という政権交代の選択肢も、アジア外交重視の看板なども、独占の弊害はあまりにも大きいということなのだろう)。


○ポイント&コメント・コラム「映像のないワイドショー」

「人材不足」(2006/8/20)

 自民総裁選は官房長官が極めて有利な情勢。民主代表選は現職の不戦勝が確定済。勝者の定員は1名のままだが、「泡沫候補」はまだ若干名を募集中。やはり当選回数を重ねてもそれだけでは政治指導者に求められる能力は身につかない。政治指導者の人材不足は深刻な状態。そして誰のため何のための総裁選や代表選なのか。誰のため何のための政治なのか…。


「お払箱」(2006/8/26)

 他の政党で「お払箱」になった人間たちを「リサイクル」すると政権交代に一歩近づく? 冗談じゃない。与党で「お払箱」になったりこれから「お払箱」になる予定の人間たち、「人材不足」の野党ではまだ「お払箱」になっていない人間たちが協力すれば国民も「政権交代」に期待するようになる…、わけがない。むしろ逆に「お払箱」がなくなった分だけ与党の方が輝いて見えることだろう。国民は「お払箱」の「リサイクル」に騙されるほど愚かではないはず。


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