ポイント&コメント(2006年7月) (2006/7/31更新)

 「ポイント&コメント」は政治・経済などの重要ニュースの「ポイント(P)」「コメント(C)」だけに絞った超短信記事です。メール版は原則的に週刊、1メール当たり100字程度に編集して配信します。また不定期でコラム「映像のないワイドショー」も配信します(→参考:永田町ワイドショー)。

 政治の究極目標は「将来の世代を含めた一人ひとりの生命などを守ること」であると考えています。そしてその目的を達成するためには「ミクロ」「マクロ」、「過去」「未来」、「メリット(プラス)」「デメリット(マイナス)」などという複数の視点によって目の前の深刻な問題を相対化することが必要だと考えています。

 基本方針 (2006/5/21更新)  問い合わせについて (2005/2/11更新)


○ポイント&コメント(2006/6/26-2006/7/2) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽北朝鮮による日本人拉致被害者の横田めぐみさんの夫の韓国人拉致被害者と家族らが北朝鮮で面会(6/28)、イスラエル軍がガザ侵攻(6/28)、米連邦最高裁がグアンタナモ特別軍事法廷を違法と判断(6/29)、東ティモールの混乱は続く(P:誰のため何のためか、C:賢明な韓国国民が誰のため何のための再会・統一なのかが分からないわけがない。そして言うまでもなくテロや拉致に対抗するための手段も問われている)。

 ▽小泉首相が米国・カナダを訪問、カナダのハーパー首相(6/28)と会談、米国のブッシュ大統領と首脳会談など(6/29-30)、橋本龍太郎元首相が死去(7/1)(P:総括、C:訪米した小泉首相は国境を越えたパフォーマンスでメディアには勝利したが、「世界の中の日米同盟」は「Love Me Tender」に完敗した。小泉内閣の約5年間を総括するとどうなるのかはまだよく分からない。橋本元首相は行政改革では勝利したものの、ついに参院選では勝てなかった)。


○ポイント&コメント(2006/7/3-2006/7/9) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽中田英寿選手引退表明(7/3)・サッカーW杯イタリア優勝(7/10)、ロンドン同時テロから1年(7/7)、東ティモール新首相にラモス・ホルタ氏(7/8)(P:世界の中心、C:世界は何を中心に回っているのかと問われるならば、一人ひとりの人間だと答えることになるだろう。間違っても人権蹂躙を繰り返してミサイルを発射するような独裁国家やテロ組織や犯罪組織ではない。そして人類はW杯などで同じ人間だと再確認できたのだろうか)。

 ▽北朝鮮が日本海にミサイル発射(7/5)、韓国が竹島周辺を海洋調査(7/5)、日本などが国連安保理に北朝鮮制裁決議案提出(7/7)(P:理想の追求、C:確かに理想と現実の格差は大きい。だが、国連の「集団安全保障」がいつまでも上手く機能しなければ、「バランサー」などが暗躍して破滅的な大戦争が発生する国際社会に逆戻りしてしまう。残念ながらすべての国連加盟国が「集団安全保障」の重要性を正しく理解しているとは限らない。韓国が北朝鮮になってしまったら人類共通の悪夢)。


○ポイント&コメント(2006/7/10-2006/7/16) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽インド・ムンバイ列車同時爆破テロ(7/11)、イスラエルがガザに続きレバノンも攻撃開始(7/12)、国連安保理が北朝鮮非難決議を全会一致で採択(7/16)、イランの核問題なども(P:国際社会の問題、C:グローバル化した現在でも「地球の裏側の悲劇」を国際社会の問題としてではなく他人事と捉えることもできる。だが、無関心・無反応は突然の悲劇を呼び、報復は報復を呼ぶ。それを防ぐのが国連の「集団安全保障」のはず)。

 ▽小泉首相はイスラエル軍事作戦中に中東訪問(7/12-14)、そしてサミット出席(7/15-)、また日銀がゼロ金利解除(7/14)(P:立つ鳥跡を濁さず、C:ここまでの首相は跡を濁さずに外遊を繰り返してフェードアウトする作戦のようである。だが、外遊先にはしっかりと跡を残すべき。首相は深刻な対立が続く中東ではあまり良い跡を残すことができなかった。サミットではどんな跡を残すのか。そして今後も白紙に近い状態に戻せるものはすべて戻しておこうとするような動きは続くのだろうか。それとも…)。


○ポイント&コメント(2006/7/17-2006/7/23) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽サンクトペテルブルク・サミット閉幕(7/17)、インドネシア・ジャワ島津波(7/17)、イスラエルのレバノン攻撃は拡大、イラン核問題も(P:主役、C:安保理での北朝鮮非難決議後の国際社会の関心は中東。「主役」はイスラエルとイランに交代。もちろん米国の関心も中東に戻る。北朝鮮がまたミサイル発射などで危機を作り出しても逆効果になるだけ。自然災害では次々と起こる新しい災害に「主役」が交代して復興が追いつかず)。

 ▽陸自サマワ撤収完了(7/17)、小泉首相がサミットなどから帰国(7/18)、ドミニカ移民におわび談話など(7/21)、昭和天皇はA級合祀に不快感で靖国参拝中止とのメモ(7/20)、福田元官房長官立候補せず(7/21)(P:正義の味方、C:福田氏はいくら「正義の味方」のように持ち上げられても一度も立候補するとは言わなかった。今後も靖国問題などを争点にして「正義の味方」になりたがる偽者の政治家たちには要注意。そして小泉首相の撤収計画は順調に進行中)。


(NEW)○ポイント&コメント(2006/7/24-2006/7/30) (P=ポイント、C=コメント)

 ▽WTO交渉凍結(7/24)、イスラエルのレバノンでの軍事作戦は続く、国連施設空爆で死者(7/26)・多数の市民死亡(7/30)で波紋が広がる(P:鍵、C:中東情勢はイスラエル、イラン、シリア、そして米国が鍵を握る。永続的な停戦の条件を整備するためにも即時停戦は有効。WTOでも鍵を握るのは米国など。キープレーヤーにその気がなければ問題解決は非常に困難になってしまう。だが、簡単にあきらめるわけにはいかない)

 ▽米国産牛肉輸入再開決定(7/27)、ASEAN地域フォーラム(7/28)でも北朝鮮孤立、自民党総裁選に向けた動きも活発(P:北朝鮮、C:牛肉に限らず、消費者が望まないものが売れるわけがない。それが市場経済。また総裁選に限らず、国民から望まれない政治指導者がいつまでも政治指導者でいられるわけがない。それが民主主義。国内では理不尽を押し通せても、国際社会の中では孤立を深めるだけの北朝鮮を見れば誰にでもすぐにそのことが分かるはず)。


○ポイント&コメント・コラム「映像のないワイドショー」

「外遊」(2006/7/2)

 きっとこれが本物の「外遊」なのだろう。「Love Me Tender」などと…。そして歌まで歌っていた。やはり総理ははしゃぎすぎ。大統領もリアクションに困っていた。総理は帰国後も総裁選などで多くの人たちがリアクションに困る行動や発言を続けるのだろうか? 「後は野となれ山となれ」か、それとも「立つ鳥跡を濁さず」か…。


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