「ポイント&コメント」は政治・経済などの重要ニュースの「ポイント(P)」と「コメント(C)」だけに絞った超短信記事です。メール版は原則的に週刊、1メール当たり100字程度に編集して配信します。また不定期でコラム「映像のないワイドショー」も配信します(→参考:永田町ワイドショー)。
政治の究極目標は「将来の世代を含めた一人ひとりの生命などを守ること」であると考えています。そしてその目的を達成するためには「ミクロ」「マクロ」、「過去」「未来」、「メリット(プラス)」「デメリット(マイナス)」などという複数の視点によって目の前の深刻な問題を相対化することが必要だと考えています。
▽韓国統一地方選で与党大敗(5/31)、イラン核問題で米と英独仏ロ中が包括提案で合意(6/2)、イラクでの米軍の民間人殺害疑惑次々浮上、東ティモールの混乱は続く(P:何のための「政治」なのか、C:韓国国民はやはり賢明だった。核災害は地球規模の問題。核でも権利と義務は表裏一体のはず。地球上のどこであっても罪のない一人ひとりの生命などを守ろうともしない「政治」は認められない)。
▽小泉首相が会期延長をしない考えを改めて表明(5/30)、「共謀罪」で「丸のみ」騒動(6/1-)、出生率1.25で過去最低更新(6/1)(P:強い思い込み、C:謎の「丸のみ」騒動は与野党双方の強い思い込みと無関係ではない。要するに「出生率(数)の増加はカネで買える」などと主張する強い思い込みでも、「時代遅れの精神論」でも、少子化は絶対に止まらない。そして「再チャレンジ」も結構だが、それだけではまだまだかなり足りない)。
▽イラク首相がアルカイダのザルカウィ容疑者殺害発表・議会が治安関係3閣僚承認(6/8)、サッカーW杯開幕(6/9)、パレスチナがイスラエルとの共存で住民投票実施の方向(6/10)(P:共存か殺し合いか、C:報復が報復を呼ぶ殺し合いは一刻も早く止めなければならない。スポーツならば殺し合うことなく共存しながら安心して敵を打ち負かすことができる)。
▽東京地検特捜部が村上世彰容疑者を証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕(6/5)、「盗作」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞取り消し決定(6/5)(P:真偽を見極める能力、C:やはりファンや株主に「聞いてみたい」という派手なパフォーマンスなどはすべてカネのためだったようである。「専門家」を名乗っていても本物と偽者の区別もできない人間が多すぎる。「当たり前のこと」「派手なこと」「きれいなこと」などはすべて危険だとまずは疑ってみた方がいいのかもしれない)。
▽ブッシュ米大統領が2度目のイラク電撃訪問(6/13)、中ロと中央アジアなどの上海協力機構首脳会議(6/15)、イラン核問題、一連の北朝鮮問題も(P:集団安全保障か勢力均衡か、C:歴史を振り返れば勢力均衡は何度も大戦争を引き起こしている。だから確実に機能するならば集団安全保障の方が良いに決まっている。だが、「結論」は見えていても現実はなかなか前には進まない)。
▽通常国会は会期末(6/18)前に事実上閉会(6/16)、日銀総裁が村上ファンドに1000万円拠出公表(6/13)で波紋(P:延長なしか強行採決連発か、C:ある意味で究極の選択だが、議論がないのならば「延長なし」の方がはるかにまし。やはり最近の「専門家」の能力は実にお粗末。「偽者」は見抜けず、自然に縁を切る絶好の機会も逸し、さらには間違いに気づくのも遅すぎた。けじめのつけ方はどうか? どんな「けじめ」でも「延長なし」の方がいい)。
▽サッカーW杯予選終了・決勝リーグ開幕(6/25)、北朝鮮弾道ミサイル発射騒動で韓国の金大中前大統領訪朝延期(6/21)(P:仮定の話、C:日本も韓国も予選敗退。ミサイル発射はまだ仮定の話だが、北朝鮮が「瀬戸際戦術」などの完全に間違ったコミュニケーション方法を学習してしまったということは紛れもない事実。もしも前大統領がまだ現大統領だったとしたら…。「もしも」が禁句なのはスポーツだけの話ではない)。
▽小泉首相が国会閉会で記者会見(6/19)、イラク・サマワ派遣の陸自撤収を決定(6/20)、米国産牛肉輸入再開へ(6/21)、村上ファンド投資問題の波紋は広がる(P:素人と専門家、C:小泉首相は多くの政策では素人だったが、最終判断をする政治指導者としては超一流の専門家だった。それがこの5年間を通じた1つの結論。牛肉は「素人」の消費者がどう判断するか。そして投資では「ど素人」であっても、金融政策では「代役」がいないほどの超一流の専門家なのかどうかということが判断の決め手になる)。
「分母対策」(2006/6/4)(1)
納付率を上げるために「分母」の納める義務がある人たちの数を減らすなんて…。全職員を解雇せずに社会保険庁を「解体」してもあまり意味はないだろう。それにしてもやはり「未納兄弟」は発想がそっくりである。支持してくれる人たちの数を地道に増やそうとはせず、手っ取り早く政府・与党を厳しく批判して「分母」の与党の支持率を小さくして政権交代を目指そうとする。そんな「デマゴーク」と彼らを支持する人間たちをすべて「解雇」しなければ政権交代は不可能だろう。「解雇」しなければ政権交代の偽装かサギである。
「延長なし」(2006/6/4)(2)
通常国会の会期を延長しない理由はいったい何なのだろうか? 「延長する理由がない」というのが最大の理由なのだろうが、永田町周辺が「ポスト小泉」関連の動きで「集中力がなくなっている」ということもあるのだろう。念のために言っておくが、総理自身が「重要法案」を「大したことない」と考えていたり、集中力がなかったり、あるいは答弁と答弁の間の「生体反応」があまり観測されなくなってきているからというわけではない。いずれにしても今も永田町周辺は総理を中心に回っている。まだしばらくは「ポスト小泉」候補たちの時代ではない。
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