「ポイント&コメント」は政治・経済などの重要ニュースの「ポイント(P)」と「コメント(C)」だけに絞った超短信記事です。メール版は原則的に週刊、1メール当たり100字程度に編集して配信します。また不定期でコラム「映像のないワイドショー」も配信します(→参考:永田町ワイドショー)。
政治の究極目標は「将来の世代を含めた一人ひとりの生命などを守ること」であると考えています。そしてその目的を達成するためには「ミクロ」「マクロ」、「過去」「未来」、「メリット(プラス)」「デメリット(マイナス)」などという複数の視点によって目の前の深刻な問題を相対化することが必要だと考えています。
▽中国・上海の日本総領事館員自殺事件、韓国クローンES細胞研究捏造、ロシアの対ウクライナ天然ガス供給停止(1/1)の波紋(P:民主化の新基準、C:(1)公共領域における聖域の少なさ、(2)科学に対する政府と国民の正しい理解、(3)政治と経済のずれ、が大きいほど民主的と考えることもできる。相互依存の民主国同士では政治が右でも経済はなかなか右を向かないし、科学は宗教や迷信などの強い思い込みと戦い続けてきたはず)。
▽小泉首相年頭記者会見(1/4)、シャロン首相再入院(1/5)でイスラエル訪問は延期、外遊はトルコ訪問(1/9-13)だけ?に(P:心の問題、C:総理の靖国参拝は「心」だけの問題では済まない。だが、「心の問題」ならば説明を止めてしまえば後はこじれるだけこじれてしまう。総理は可能な限り多くの人たちの理解を得るためにも「説明を止(や)めるな。」である。なお総理がどこかに「寄り道」するかどうかは定かではない)。
▽イラン核研究再開(1/10)で安保理付託へ、北朝鮮の金正日総書記が中国を「極秘」訪問中(1/10-)(P:指導者の問題、C:国際的孤立を深めて国内をまとめるようなイラン大統領の手法は実に危険。中国側も困惑・苦笑する「極秘訪問」にどんな意味があるのか。事実はマンガよりもマンガ的。指導者がこれでは領域内の一人ひとりは救われない)。
▽小泉首相はトルコ訪問(1/9-13)、首相会談(1/10)など、通常国会(1/20)へ(P:総理自身の責任、C:靖国問題は「ポスト小泉」ではなく、次期総裁選の前に総理自身の責任で完全解決すべき問題。そもそも総理は何のために参拝をしたのだろうか。究極目的以外のものを切り離す努力ぐらいは可能だろう。改めてそこから議論を始める必要がある。なお総理はどこにも寄り道せず)。
▽耐震強度偽装事件で証人喚問(1/17)・参考人質疑(1/19)、ライブドア強制捜査(1/16)・東証取引一時全面停止(1/18)、自民党の松本和巳代議士辞職(1/18)、米国産牛肉再び輸入停止(1/20)(P:不祥事山積、C:米国が牛肉を本気で売るつもりがあるのならば日本の消費者のニーズを重視するはず。なお「ラ」から始まる事件はまだ状況が「回転回転…」しているからあえてコメントせず)。
▽イラク国民議会最終結果(1/20)、北朝鮮の金正日総書記の中国訪問(1/10-18)正式発表(1/18)、通常国会召集・施政方針演説など(1/20)(P:今後に注目、C:イラクにもやっと「民主主義の学校」ができた。問題はこれから。米国による北朝鮮のマカオ資金洗浄ルートの「ピンポイント攻撃」の効果が良い形で出るかどうか。施政方針演説は自画自賛とも言われているが、今はあえてコメントせず。もう少し後にまとめて)。
▽カナダ総選挙(1/23)で政権交代へ、パレスチナ選挙(1/25)ではイスラム教原理主義のハマスが過半数(P:議会制民主主義の「本質」、C:パレスチナに「民主主義の学校」ができるかどうかは、議会を「武器や暴力を使わない戦争」の場所などと考えて正しく行動できるかどうかにかかっている。「本質」は武器も暴力も棄てるということ。そして国民を正しく「代表」するという次の段階に一刻も早く進んでもらいたい)。
▽小泉首相の施政方針演説などへの代表質問(1/23-25)、ライブドア前社長の堀江貴文容疑者逮捕(1/23)、衆院予算委(1/26)など(P:ハズレくじ?、C:「ラ」では捜査が少し「回転」。総理は「不明」を反省すると同時に持ち上げるだけ持ち上げたメディアも批判。「強度偽装」「ラ」「牛肉」の3点セットが「ハズレくじ」ならば野党の「反転攻勢」も空回りで終わる。「格差」があるのも「光と影」があるのも当たり前。「格差」も「光と影」も必ずしも悪くはないが、固定化は許されない)。
「説明を止(や)めるな。」(2006/1/8)
「心」だけの問題ではないが、「心の問題」だからここまで話がこじれてしまったのかもしれない。靖国問題の本質は「木」ではなく「森」。2006年も「木を見て森を見ず(Japanese)」(→「見樹不見林(Chinese)」)の状態が続く。「木」だけを見ていても「森」の問題を解決することはできない。とにかく総理はこのまま「説明を止(や)めるな。」である。説明を止めれば内面的な「心の問題」だからこそ、ますますひどくこじれていく。そうなったら最悪。
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